上井草商店街付近には、見通しのよい一直線の坂道がいくつも平行に並んでいます。
坂が多いのは、武蔵野台地の中程を通る標高50mの等高線が、この辺りにも関わっているためです。
一方、道が広くてまっすぐなのは、むかし上井草が「井荻村」という名の近郊農村だった頃に、村長の内田秀五郎がおこなった区画整理事業によるもの。
農業振興のためには道路整備が急務と考えた秀五郎は、昭和10年にこの事業を完成させました。10年がかりの事業でした。
自然が造り出した起伏豊かな地形と、碁盤の目のように整然とした道路網が織りなす景観は、この地域を特徴づけるものです。
上井草周辺を歩いて、この地域の歴史・ 風土を確かめてくださいね。